アメリカで働きはじめる前。
私は東南アジアにある語学学校で、立ち上げ時期からサービスやマーケティングの担当として働いていました。
その頃、生徒さんから一番よく聞かれた質問がこれ。
この投稿では、英語のスピーキング学習について、私なりの考えをまとめておきたいと思います。
英語の習熟度や感じる課題によって、対策は異なる
私はよく、アウトプット(ここではスピーキング)とインプットの関係を、水道の蛇口とタンクに例えて話していました。
タンクの水の量も「流れたら減る」という意味ではなく、あくまで英語の知識量として考えてみてください。
英語学習を始めたて(文法や語彙に自信がない)ケース
まず、タンクに水がない状態で蛇口を捻っても何も出ないように、自分が知らない単語は自分の口から出てきません。
英語の文法や単語など、基礎部分に課題がある人は、英会話スクールやオンライン英会話に通うよりも先に、インプットをした方が効率的だと思います。
初心者向けの本でも、アプリでも、昔の教科書でもなんでも良いので、まずは水を貯める動きを色々やってみるのがおすすめです。
学校で文法はある程度勉強したけど、話せないケース
私が働いていた語学学校で見てきた日本人の生徒さんは、圧倒的にこのケースが多かったです。
水道の例えでいうと、タンクに水はあるのに使っていなくて蛇口が錆びてるケース。
このケースについては、とにかく蛇口から水を出す練習。
つまり、オンライン英会話でも英会話スクールでも、友人と話すでも良いので、とにかくアウトプットの練習をするのが効果的だと思っています。
今はウィズコロナ生活なこともあって、オンラインスクールの無料体験から始めるのが良いかなと。
同じアウトプットのアクティビティとして、ライティングの練習をすると、良い相乗効果があります。
HiNative Trekなんかは、アウトプットに特化しているサービスの良い例です。
アウトプットの機会を増やせば増やすほど、水の通りは良くなっていきます。
ある程度話すのに慣れているけど、伸び悩みを感じているケース
これもよくあるケースなのですが。
1ヶ月〜数ヶ月かけて錆びていた蛇口を直し、自分の知っている言葉で、言いたいことをある程度表現できるようになった後。
当初手応えを感じていた生徒さんのうち一部の方が、「伸び悩み」や「スランプ」という言葉を使うようになります。
蛇口から出る水の勢いや水量が気になるなら、一度タンクの水を見直しましょう。
これまでたくさんの方の英語学習に関わってきた経験から言うと、伸び悩んでいる方の多くは、アウトプットにこだわるあまり、インプットを怠っています。
繰り返しになりますが、アウトプットは、インプットがあってはじめてできるようになります。
インプットした表現がアウトプットとして綺麗に出てくるまでは、こんな段階を経ていきます。
- 表現を知る
- 表現を聞いたら分かる
- 表現を理解し、覚えている
- 表現を(自信はないけど)使ってみる
- 表現を自分のものにする
ただし3と4は順序関係が怪しいです。
使ってみて、段々覚えていくケースもありますし。
「スピーキングを伸ばすには、ライティングが良いよ!」という声がありますが、これは4や5の機会を作っている(そのためには結局1−3が必要になります)と私は思っています。
書くことで記憶が定着しやすくなりますしね。
このあたりの話は、「技術習得の4段階」という話とも関連が深いです。
興味がある方はこちらも読んでみてください。
私が英語学習に特化したTwitterアカウントを開設したのも、アウトプットをするのに必要なインプットの機会を増やすため。
このアカウントを開設して1ヶ月くらい経ったけど、アウトプットが良い感じに英語学習を手伝ってくれている。アウトプットするにはインプットが必要だし、普段スッと読み飛ばす単語を調べてみることで理解が深まる。
Practice makes perfect. 継続は力なり。
英語学習者の方、一緒に頑張りましょう😌
— みつは@英語で働く🇺🇸 (@mitsuha_english) December 10, 2020
以上、英語スピーキングに悩む方向けの、インプットとアウトプットの相関性のお話でした。
英語学習で伸び悩みを感じている方や、「どうやったら英語を上手く話せるようになるの?」という疑問へのヒントになっていれば幸いです。
千里の道も一歩から。
関連トピック
英語学習のTwitterアカウント始めました
2020年11月、英語学習Twitterアカウント始めました。英語でハンデなく仕事ができるのを目標にしているので、まだまだ課題が多い状況です。英語を仕事で使う方、英語学習中の方、一緒に頑張っていけると嬉しいです。(雑多なトピックをつぶやく本アカウントはこちら)