私はほとんどゲームをしませんが、幼い頃からドラクエだけは好きでした。
そして今大人になって振り返ってみると、人生で大切なエッセンスが山程あることに気付かされるのです。
言ってみればドラクエは「楽しいバイブル」。
ここから先はドラクエをやった方にしか分からない話かと思いますが、ドラクエがいかに人生において大切なことを教えているかを力説したいと思います。
- 1 経験値を詰めば1つ上のレベルに行ける。レベルを上げればできることが増える。最終的には大きな目標を達成できる。
- 2 効率の良さも大事。
- 3 当事者意識って大切。
- 4 人を頼り、本を頼る。
- 5 転職は一時的に大変だけど、結果自分を強くしてくれる。
- 6 遊び人だって賢者になれる。
- 7 お金って大事。
- 8 楽しいことも大事。
- 9 結婚相手次第で、その後の人生変わる。
- 10 HPがゼロになると誰でも動けなくなる
- 11 世の中思い通りにならないこともある。
- 12 スライムだってキングスライムになれる。
- 13 キングスライムに出くわしたら、スライムに分割すれば良い。
- 14 32年間続く進化がすごい。
- 15 私のお気に入りシリーズはこのあたり
経験値を詰めば1つ上のレベルに行ける。レベルを上げればできることが増える。最終的には大きな目標を達成できる。
「ドラクエの教え」で最も尊いと思っているのがこれ。
どんなに手強いと思った相手でも、自分のレベルをしっかり上げて、武器・防具・道具、必要な仲間をを揃えて行けば怖くない。
レベルが上がれば、難しいと思っていたことが簡単に思える。
スポーツだろうと勉強だろうと、高みを目指して日々頑張っていれば、以前はできなかったことができるようになったり、自分が目指している目標に到達できたりしますよね。
ドラクエは私たちに「時間をかけて経験値を詰めば、大きな目標を達成できること」を教えてくれるのです。
効率の良さも大事。
がむしゃらにスライムやドラキーを倒し続けていてもレベルは上がりません。
自分のレベルに合った場所でレベル上げをする。メタルスライム、はぐれメタル、メタルキングが現れるエリアでくちぶえを吹き続ける。お金をたくさん落とすモンスターも要チェック。
無限に子分や仲間を呼び続ける力があるボスと戦う場合は、ボスから倒す。
雑魚キャラから「ガンガンいこうぜ」で行くのはMPの無駄。
ドラクエをプレイし続けているうちに、効率よく目標を達成する方法を私たちは自然と学んで行くのです。
当事者意識って大切。
ドラクエの主人公たちは皆、世界を救う旅に出かけます。人間数人あるいはモンスター数匹の限られたリソースで常に命がけ。明らかな無茶振りです。
にも関わらず、会ったこともない赤の他人を救ったり、縁もゆかりもない場所で悪さをする輩の討伐に意欲を滾らせたりします。
「自分がやらないといけない」というその使命感の強さ、まさに当事者意識の塊。
仕事においても、当事者意識の強い人は成果へのコミットや組織に貢献する力が強かったりしますよね。
ドラクエは、当事者意識を持つことの大切さを教えてくれます。
人を頼り、本を頼る。
私たちひとりひとりの見ている視野はとても狭く、持っている情報も限られています。でも、自分が知らないことは、誰かが知っているはず。
街の人に聞いて回ったり、書物を読んで錬金術のレシピを得たり。様々な方法を通して、視野を広げ、情報を得て行きます。
ドラクエは「自分だけでどうにもならないことに関してはきちんと人を頼る大切さ」を教えてくれているのです。
ただ、他人の家のタンスを開けたり、ツボを勢いよく投げ割るのはいかがなものかと思います。
不法侵入に加えて器物損壊です。
転職は一時的に大変だけど、結果自分を強くしてくれる。
複数のシリーズで採用されている転職システム。
たとえばⅢでは、転職するとパラメータが半分になってキャラクターのレベルが1になります。「レベル1かよ……」とがっかりですよね。
ただ、繰り返し転職をするうちに強くなり、呪文や特技も増えて行って、更に上位の職業に就く道が開けて行くのです。
リアルな転職をしても、社内の人脈は0にリセット。職種を変える場合には本当にゼロからのスタートの場合も。
ただ、一時的に大変であったとしても、過去の経験が完全に無駄になることって案外ないですよね。何かしらの形で活かせるはず。
ドラクエは、転職の大変さ、そして上手く転職を使ってキャリアアップできる可能性があることもほのめかしてくれているのです。
遊び人だって賢者になれる。
戦闘では使いにくい遊び人。でも、遊び人だって極めると強い呪文を覚えるし、Ⅲでは賢者になる唯一の近道だし、Ⅵではスーパースターになり、最終的には勇者になったりします。
ドラクエは、「一見堅実な道から外れているような人でも、大成する可能性は十分あるんだ」ということを教えてくれています。
Youtuberが億万長者になれる時代を誰が想像したでしょうか。
お金って大事。
お金は大事ですよね。お金がなければ欲しい武器や防具は買えません。
ドラクエは、お金を稼ぐ大変さと、コツコツ頑張ればお金を稼げることを教えてくれます。
楽しいことも大事。
人生息抜きも大事ですよね。一生懸命日々プレイする私たちに「たまには息抜きをしたら?」と言わんばかりのカジノが用意されています。
楽しいことも大事。
結婚相手次第で、その後の人生変わる。
現アラサー・アラフォーの多くが、ビアンカかフローラかで頭を悩ませたはず。
お金を優先してフローラを選んだ時のビアンカの寂しそうな様子を見ると、胸を締め付けられる思いがしませんか。
結婚相手次第で、その後の人生って変わるものですね。そして、大切な人と一緒になりたいですね。
HPがゼロになると誰でも動けなくなる
どんなに強い魔法使いでも、どんなにムキムキの戦士でも、HPがゼロになると死にます。
戦いっぱなしだと誰でも疲れ果てます。ドラクエは、回復することの大切さを教えてくれます。
人間頑張っている時でも、ほどほどに休まないと。
身体的・精神的にHPがゼロになっている人、いませんか?
世の中思い通りにならないこともある。
ドラクエⅤのレヌール城(幽霊城)で、城主(幽霊)であるエリックに亡霊の退治を頼まれます。
普通に考えて嫌じゃないですか。
ところが「いいえ」を選ぶと大きな雷鳴が起こるんですね。「すまん 返事が 聞き取れなかった……。」と言われ、何度断っても無限ループ。
なんでだよ雷鳴。
明らかにリレミトかルーラをしたら一発で抜け出せる困難に出くわした時も、呪文を使おうとすると「しかし ふしぎなチカラで かき消された!」と表示される。
なんでだよ。
そして、ドラクエの戦闘パーティーは4人程度。仲間はもっとたくさんいるにも関わらず、魔王と戦っている時ですら、1軍から外された彼らは馬車からベンチ待機(?)をします。
いや、みんなで一斉に戦おうよ。
こんなふうにドラクエは、「世の中理不尽なことがまかり通ることもあるんだ」ということを教えてくれます。
スライムだってキングスライムになれる。
ドラクエはチームとして戦うことの強さまで教えてくれます。
スライムだって束になればキングスライムになれますし、ドラクエⅧではバル・ベル・ボル・ブルの4匹が合体して「バベルボブル」になります。1匹1匹は弱いのに、合体するととても手強い。
ドラクエⅪでは、特定のキャラクター間での連携プレーをとても重宝します。
1人で戦うよりも、チームで戦う方が大きなことができるはず。
キングスライムに出くわしたら、スライムに分割すれば良い。
ここまで来たらこじつけ極まりないですが、私は大きな仕事やプロジェクトに出くわしたとき、「キングスライムをスライムに分ける」イメージをします。
一見「大変そう・手強そう・何から手を付けたら分からない」ように見える相手でも、すべての工数を洗い出して、切り分けて考えてみたら意外と1つ1つは大したことがないはず。
ごちゃっと複雑なものが絡み合った仕事も、すべてをスライムに分割すれば、後は楽勝です。
32年間続く進化がすごい。
ファミコン・スーファミ時代からプレイしている人や、ドラクエⅪをやった人は特に感じるのではないかと思いますが、ゲームとしてドラクエは常に進化し続けてきました。
特にグラフィックは、時代とともにどんどん綺麗に、リアルに。スーファミでの6をプレイした後に、初めてプレステで7をやった時の変化は今でも忘れられません。
ストーリーも、ファンからの評価は分かれるものの、常に面白いものを提供しようという製作者の皆さんの意気込みが伝わってきます。
何が言いたかったかっていうと、ドラクエって本当にすごい。
ドラクエを作っている人たちって、本当にすごい。
いつかこの記事を書こうと思っていましたが、先ほどたまたま今日が「ドラクエの日」だと知って慌ててこの記事を書きました。
ドラクエ32周年、本当におめでとうございます。
うーん、ドラクエⅤのスマホ版やろうかな。
私のお気に入りシリーズはこのあたり
あと、Ⅲも好きです。