私には20代の前半にはよく言っていた言葉のうち、特にここ数年で意識的に使わないようにした言葉が3つあります。
これらの言葉を勝手に「縛り言葉」と自分の中で呼んでいるのですが、本当に私自身を縛ってきた言葉だと思います。
「普通は〜」
大学卒業後、私はアメリカとアジアのとある国の2カ国で働いていたのですが、そこで自分の「普通」「当たり前」が全く当たり前ではないことに嫌と言うほど気付かされました。
日本人同士においても同じことで、私の「普通」は私の友人の「普通」とは全く違います。
じゃあ「普通こう思うじゃん」の「普通」って誰にとっての普通なんだろう。
「日本の文化で生まれ育った人の多くが取る考え方」が普通なんだとしたら、その普通に当てはまらない人は間違っているのだろうか。
「普通は〜」と言っている時、あくまでそれは「私はこれを普通だと思っている」という主観に過ぎないはずなのに。
私はそれをあたかも世の中の大多数が同意しているかのように話していたことに気付きました。
以来、自分の考え方を縛ってしまうこの言葉を使わないようにしています。
「無理」
大学時代には口癖のように言っていたこの言葉。
「○○ちゃんは頭が良いからできるんだよ。私には無理。」「もう疲れた、無理。」「いやそれは無理でしょ。」
ちょっとしんどいなと感じたら反射的にムリムリ言って思考停止していたムリムリ星人だったのです。
ただ、無理だと言っている間、私は常にぬるま湯に浸かっていました。
ストレッチや筋トレと同じで、コンフォートゾーンを出ないと人間成長しない。
私の友人がや私と同世代の人がどんどん行動を起こしチャレンジをしていく中で、私だけムリムリ言って何も変わらない。
そんな危機感を感じるようになりました。
以来、何か大変そうなことに出会った時こそ、自分の可能性を縛ってしまうこの言葉を使わないようにしています。
「女子力」
私は中身おっさんなところが多いので、自分自身よく「女子力が低い」ことをネタにしていました。
でも女子力って言葉、使われ方がすごく変だと思います。
以前こんなツイートをしました。
「女子力高い」って言葉が使われるシチュエーションを考えてみた。
1. ネイル・メイクなど容姿を磨くことに力を入れている
2. 料理が上手
3. 居酒屋などでサラダやごはんを率先して取り分ける
4. ハンカチ・ティッシュ・絆創膏などを常備して必要な人に渡す2から4、性別関係ないじゃん。
— みつは (@mitsuha_dayo)
1は「美容が好きな人」、2は「料理上手」、3は「気配りが上手な人」、4は「用意が良い人、几帳面な人」ですよね。
同僚何人かでごはんを食べに行った時、私が取り分けをすると「女子力が高いね」と言われてモヤモヤしたことがありました。
お皿に食べ物を取り分ける時も、エレベーターで階数ボタン前に立つ時も、私が女性だからという理由で行っているつもりはありません。
以来、自分の男女観を変に縛ってしまうこの言葉を、せめて自分では使わないようにしています。
「言霊」とはよく言ったもの
「絶対無理」じゃなくて「きっとできる」。
「辛い」じゃなくて「楽しい」。
言葉って口に出せば出すほど自分にも他者にも影響を及ぼすもの。
繰り返し言葉にしているうちに自分の価値観や考え方にも繋がっていくものだと思っています。
だからこそ日々自分が使う言葉には最低限気を付けたいなと思うし、自分の言葉で自分の可能性や考え方を変に縛らないように努力したいなと思うのです。
みなさんの周りにも 「縛り言葉」ありませんか?