加湿器付けて朝起きたら、風邪じゃないのに咳が止まらない。あまり知られていない超音波式加湿器のヤバさと加湿器病の怖さ

超音波式加湿器が危ない

先日、こんなことがありました。

風邪を引かないようにと、夜加湿器をオン。

ところが、朝起きたところ、喉が潤うどころか咳が止まらなくなったのです。

症状が咳のみで、肺が少し痛むような、風邪とも少し違う感じ。

 
みつは
心当たりがなさすぎる。まさか…この…加湿器?

と思って調べたところ、大当たりのようでした。

 
みつは
けっこうこまめに掃除してたと思ったのに……。

私の加湿器(超音波式)が、カビや細菌を撒き散らしていた可能性が高そうです。

そしてこの加湿器によって起こる過敏性肺臓炎は、通称として「加湿器病」と呼ばれているとのこと。

加湿器が原因でかかる病気のことを「加湿器病」と呼び、正式には「過敏性肺臓炎」と言います。

主な原因は、加湿器を不衛生な状態のまま使用したことによって、繁殖した雑菌やカビが蒸気とともに放出され、呼吸時に一緒に吸い込んでしまうことです。長期間にわたって吸い込み続けると、身体がアレルギー反応を起こし、加湿器病を発症します。
主な症状は、咳・たん、胸の痛み、発熱、全身の倦怠感など、風邪の症状に似ています。

加湿器病のなかでも、レジオネラ菌の感染が原因で発症する「レジオネラ症」が近年問題となっています。レジオネラ症は免疫力の低い新生児や高齢者などが発症しやすく、重症化すると肺炎になることもあります。

https://www.uruorich.jp/guide/guide05.html

超音波式加湿器と加湿器病

そしてこの加湿器病。全然笑えないことに、なんと複数の方が亡くなっています。

厚生労働省の発表を見てみると、更に1996年にも人が亡くなっているようです(確定患者数のカッコ書きの部分が死亡数)。

加湿器からの感染事例

この死亡例や肺炎の症例で危ないと呼びかけられているのが、加湿器の中でも「超音波式加湿器」というタイプのものでした。

 
みつは
加湿器のタイプなんて正直全然気にしてなかったし、今のアメリカの家でも60ドルくらいの割と普通の値段でレビューが良いやつ買ったんだけど。

めっちゃUltrasonice(超音波式)って書いてる……。

2018年1月、大分県の高齢者福祉施設でレジオネラ菌の集団感染で、90代の男性一人が死亡した。調査の結果、感染源は部屋の「超音波式加湿器」だった。

なぜ、「超音波式加湿器」だけが問題視されているかというと、それ以外の方式の加湿器は、たとえ貯水タンク内に雑菌が繁殖したとしても、その雑菌は“放出されない”。それに対して、超音波式は、貯水タンク内やその下にあるミストを発生させる霧化部(振動子)がある水槽に繁殖した菌が室内に“そのまま放出されてしまう”からだ。「腐敗した水を入れた霧吹きで、部屋全体にスプレーをしているようなもの」と考えれば、その怖さがわかるだろう。

参照元:https://friday.kodansha.co.jp/article/79807

 
みつは
いやいやいや、怖すぎる……!なんでこんなもの普通に売ってるん…!

日本にいた頃愛用していた「SHARP プラズマクラスター 加湿空気清浄機 7000 KC-H50-W」では、一台で両方の機能を持っているだけじゃなくて、数年使っても何の問題もなかったので、なおさら恋しくなっています。

加湿器は、超音波式ではなく、気化式。この辺りの加湿器の種類の違いについてもう少し詳しくまとめておこうと思います。

【レビュー】花粉症&一人暮らしの加湿・空気清浄機は「シャープ 加湿 空気清浄機プラズマクラスター2017年モデル( KC-H50-W)」が今でもおすすめ

加湿器のタイプと特徴

どんな加湿方式があるのか、それぞれの特徴、メンテナンスにおいてはどんな違いがあるのか。

東京都福祉保健局が発表している、「室内空気環境の管理(PDF:3,084KB)」というPDF資料に詳しく記載されていました。

加湿器の種類

蒸気式(スチーム式)、気化式、透湿膜式(ハイブリッド式)、超音波式(水噴霧式)の4つに大きく分けられるようですね。

値段を含めた情報は、Friday Digitalのこの表が参考になりました。

加湿器超音波式の危険度

 
みつは
どの情報見ても超音波式、危険でしかない……!

超音波式はご覧のとおりデメリットが非常に多いので、最近は日本の大手メーカーでは10年ほど前からほとんど採用されていないのだとか。

ただ、アメリカでは安価でおしゃれなデザインも多いこの超音波式(特にアロマ付き)が非常に人気ですし、日本でも海外メーカーなどの超音波式加湿器が普通に売られています。

私は今回の件で完全にアンチ超音波式加湿器になりましたが。

アロマの癒やしより健康が100倍大事。

蒸気式に関しては、小さなお子さんがいる場合などは避けておいた方が良いそうです(蒸気に触れると危険なため)。

この2つの表を見た感じでは、気化式がお値段的にも安全性的にもメンテナンスの楽さ的にもバランスが良いように見えますね。

「加湿空気清浄機」と、空気清浄機付きのものも気化式が多いようです。

私が実際に数年使っていて、とにかく良かったと思っているものも気化式です。

ますます自信を持っておすすめしたいと思えるようになりました。

花粉症の方は特に、加湿空気清浄機は1台持っておいて損はないです。

 
みつは
こんな便利なのに、なんでアメリカではあまり見かけないのだろう……。

加湿器病の予防方法

これに関しては、こまめなメンテナンスに尽きるようです。

マニュアルに書かれてあるとおりにすることかなと思います。特に下記は大事だと痛感しました。

  • 長時間水を溜めたまま放置しておかない。
  • 洗うだけではなく、乾かす(特に超音波式)
  • こまめに清掃する、フィルター交換が必要なものは、期限がきたらちゃんと取り替える。

もちろん、私が使っていた超音波式加湿器は、体調不良を感じた瞬間に使用を中止し、原因が加湿器だろうと分かった瞬間に処分。

そして数日後、咳もぴったり止まりました。

 
みつは
加湿器おそろしや……

みなさまもどうかお気をつけください。

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