コロナ疲れやストレスをどうにか解消したい人におすすめな本厳選5選

コロナ疲れに限らず大事なメンタルケアと生活習慣

ここ2年間、私の最も大きな課題はメンタル面、特にストレスマネジメントでした。

ある日、糸が切れたようにどっと疲れが襲ってきて、以来仕事をしながらブログを更新するエネルギーを失ってしまったこと。縁あってアメリカ・シアトルへの転勤が決まったこと。現地の生活や働き方にやっと慣れて落ち着いてきたかと思えば、今度はコロナウィルスで生活がまた一変。HSPであることも相まって、目まぐるしい変化やちょっとしたストレスの積み重ねに、心が常々消耗しているのを感じました。

そんな私が2年越しにようやくブログを再開するまでにエネルギー量を回復できたのは、主に本からの学びのおかげでした。仕事(今はテレワーク)の生産性を上げ、休息に当てられる時間を増やし、「身体に良い習慣」と「メンタルに良い習慣」を地道に生活に取り入れた結果だと思っています。

「コロナ疲れ」は、生活の変化・制限・不安・ストレスによるメンタル面の疲れ、または生活習慣の乱れなどによる身体面の疲れ。感染対策はもちろん別途必要ですが、「コロナ疲れ」自体に対してはストレスマネジメントや健康に良い習慣が結局大切だと思います。

今回は私が実際に読んだ本の中から、コロナ疲れやストレスに悩む方に自信を持っておすすめできる本5冊を厳選しました。

「メンタル面・ストレスをどうにかしたい」「疲れが取れない」という2つの大項目で分けています。

メンタル面・ストレスをどうにかしたい

上手にストレスと付き合いたい人に:超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド


超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド
鈴木祐 (著)
Kindle版: ¥ 600 単行本: ¥1,540
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ストレスマネジメントの本を探しているなら、この本がダントツでおすすめです。理由は、ハーバードやスタンフォードといった一流の研究機関が実証したものの中から、本当に効く100のメソッドを厳選してまとめた本だから。この本を読んだ後、他のメンタルヘルスに関する本や記事を読むと、「あれ、このメソッド前にも見かけたな」となると思います。

100種類あるので、正直覚えきるのは不可能です。ただ、この本の最大の良いところは、100種類あるメソッドを学んだうえで、自分に合うもの・効くものを選べるところ。

私はこの本で紹介されているメソッドの中で自分に合うものをリストアップした「コーピング・レパートリー(これもメソッドのひとつ)」を作成し、常にスマホから見られるようにしています。

目の前の「ショートストレス(短い期間に感じるストレス)」に対処する即効性のあるものから、長期のストレスの根本にある思考法や栄養バランスに関するものまで、様々な視点からストレス解消に効くメソッドが紹介されています。100種類試してみてどれも効かないという人はいないと思いますし、科学的な根拠が怪しい情報を試すより、ずっと理にかなっていると思います。

Kindle版が半額以下と安くなっていますね(2020年10月13日現在)。

今気分が落ちている人に:メンタルが強い人がやめた13の習慣 (講談社+α新書)


メンタルが強い人がやめた13の習慣 (講談社+α新書)
エイミー・モーリン (著), 長澤あかね (翻訳)
Kindle版: ¥ 935
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この本の著者であるエイミー・モーリンさんは心理療法士(心理療法に基づいてカウンセリングなどを行うセラピスト)ですが、23歳の時に彼女のお母さんが亡くなり、26歳の時に当時の旦那さんが心臓発作で亡くなるなど、言葉にできない悲しみを経験されている方です。

患者さんのメンタルの力をはぐくむ手助けをする心理療法士として、「なんで私だけこんなに辛い思いをしなきゃいけないの」と自分を哀れむことがメンタルに悪影響であることは彼女自身がよく分かっている。だからこそ、そんな深い悲しみから立ち直るために作ったのが、この「メンタルが強い人がやめた13の習慣 (英語タイトル: 13 Things Mentally Strong People Don’t Do)」というリスト

所々翻訳っぽい言い回しはありますが、読みやすく、彼女の経験を知っていると余計に言葉やアドバイスに重みを感じます。私は英語版日本語版両方読み、そして英語版に関してはAudible版とKindle版両方持っているくらい何度も読み返して自分の中に染み込ませようとしている本です。

英語を学習している人は、英語版もとても読みやすいのでおすすめです。Audible版なら30日無料体験できます


13 Things Mentally Strong People Don’t Do (English Edition)
Amy Morin (著)
Kindle版: ¥ 850 Audible版: ¥ 0
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最近何か辛いことがあった人、コロナなどでネガティブなスパイラルに入っている人にこそ読んでほしい本です。

疲れが取れない

「休息する=寝ること」だと思っている人に:脳疲労が消える最高の休息法


世界のエリートがやっている 最高の休息法――「脳科学×瞑想」で集中力が高まる
久賀谷 亮 (著)
Kindle版: ¥ 1,336 Audible版: ¥ 0
Amazonで詳細を見る


疲れるのは身体だけではありません。私たちの脳も日々疲れるのです。しかも、身体の休め方と脳の休め方は異なるというのです。

この本がフォーカスしているのは、こういった「脳疲労」に対する脳の休め方。最近「マインドフルネス」や「瞑想」がバズワードのように使われていますが、なぜそれらが脳科学的にも良いのかを知ると、納得です。

「十分寝ているはずなのに疲れが取れない」という方におすすめ。こちらもAudible版なら30日無料体験できます

ちなみに、こちらは今回の5選には含めていませんが、「戦略的休息」「休息によってクリエイティビティを上げる」という観点で言うと「Rest: Why You Get More Done When You Work Less (English Edition)」という洋書もすごく良いです。ただ、この本は2017年に翻訳されているのですが、実は日本語版があまり良くない、というか非常に固く読み辛いのがもったいない……。データや事例を重んじる科学者さん視点のビジネス本なので、冗長な部分はありますが、学びはありますし、良い本なのでご興味があれば。


Rest: Why You Get More Done When You Work Less (English Edition)
Alex Soojung-Kim Pang (著)
Kindle 価格: ¥1,059
Audible版 価格: ¥0
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人一倍敏感(HSP)で、生活の変化による消耗が大きい人へ:敏感すぎる私の活かし方



この本は昨日の記事でも触れましたが、HSPな方にとって今のコロナの状況は、変化が激しいうえに不安も多く、かなり消耗しやすい状況にあると思います。「敏感」という自身の特性の良いところと弱いところを正しく理解することによって、刺激によって激しく消耗することやパニック状態になることを防ぎつつ、自身の強みも振り返ることができる一冊です。

「HSPって何?」という方は、こちらをどうぞ。

HSPとは?「敏感さ」がもたらす特性とよくある誤解、誰でも簡単にできるセルフテストについて

週末の寝溜めに頼っている人へ:スタンフォード式 最高の睡眠


スタンフォード式 最高の睡眠
西野 精治 (著)
Kindle版: ¥ 1,336 Audible版: ¥ 0
Amazonで詳細を見る


特に「最高の〇〇」というタイトルの本が好きな訳でも、アメリカ信者・スタンフォード信者な訳でもないのですが、こちらもデータや科学的根拠に基づいた良い本です。「睡眠の質をよくしたい」と思っている人には一読の価値がある本だと思います。こちらもAudible版なら30日無料体験

本によると、日本人は睡眠負債を抱える「睡眠不足症候群」の人が諸外国よりも多く、都会に住むほどその傾向があるそうです(東京の平均睡眠時間は5.59時間)。「人生の3分の1の時間を費やす」とも言われる睡眠ですが、睡眠の質を良くすることに真剣な人は案外少数派なのかもしれません。

睡眠と覚醒(パフォーマンス)はセット。「コロナ疲れが取れない」と言いつつ、ついつい寝る前にスマホやテレビを見たり、週末の寝溜めに頼ったりして睡眠をおろそかにしていませんか?

この本も十分読みやすいですが、もっと軽く読みやすいものが良い方は、こちらのまんがでわかるシリーズもおすすめ。Kindle Unlimitedだと無料で読めます。


まんがでわかる! 元気が出る睡眠
まんがでわかる! 元気が出る睡眠
カミムラ 晋作, 鍛治 恵
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
Kindle Unlimited ¥ 0 

ちなみに、「自分が良い睡眠を取れるかどうかわからない」方は、Fitbitなど睡眠を数値化してくれるデバイスを使ってみるのも良いと思います。

Fitbitの睡眠スコアは、非常によく眠れた日(朝にスッキリ頭が冴えている状態)は90を超え、あまり眠れなかった日は80を切ります。たとえば、下記のスクリーンショットは私のFitbitの画面ですが、夜中に騒音で起きてしまって眠れなかった日は68というとりわけ低いスコアになっています。

以上、コロナ疲れにおすすめできる本5冊を紹介しました。気になるものがあればチェックしてみてくださいね。

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